第452番組審議会
1.開催日時
令和7年11月18日(火)15:00~16:00
2.開催場所
エフエム宮崎本社 会議室
3.出席者
出席委員数6名
出席委員の氏名
委員長 阿部 行雄
道本 晋一、落合 敬史郎、松田 秀人、崎田 さおり、塩月 隆弘
会社側出席者の氏名
専務取締役 佐土原 浩
編成制作部部長 吉良 力郎
4.議題
番組審議
5.審議の内容
| 事務局 | 今回審議いただきますのは、毎週金曜日、8:20~10:55にお送りしています、自社制作番組「ら・ら・ラジオ」です。試聴は11月14日放送分のダイジェストです。それでは宜しくお願いします。 |
|---|---|
| 委員1 | テンポや喋りが落ち着いていて聴きやすく、奥山の世界観がしっかりと構築されていると感じた。番組を担当して8年目とのことだが、非常に丁寧に喋っていて雑な部分がなく、こなれた感じが一切感じられなかった。そのため8年目にもかかわらず、フレッシュな印象を受けた。オープニングトークはこれまでどおり短いが、その中にも現在の気象状況からリスナーへの気遣い、自身のこの時期ならではの食事と、様々な情報をまとめ、うまく取り入れてから、スムーズにコンテンツの紹介へと移行していた。また「あなたはどうですか?」とリスナーに問いかける姿勢から、優しさが感じられた。一方的に話すだけでなく、「私はこうです、あなたは?」というキャッチボールが成立しており、会話のキャッチボールをしているように聞こえることが安心感につながっていると思った。「みやざき1週間」のコーナーは、金曜日という曜日柄に合っていると感じた。週末を前に気持ちが切り替わるため、このタイミングでの振り返りは良い効果を生んでいる。その部分でも、自身の感想を話しつつ、難しい話題ではなく、リスナーが「なるほど」と共感できそうなのど飴の話など、リスナーが反応しやすい目線まで落とし込み、話を広げ、「皆さんどうですか?」と問いかけるキャッチボールができていた。こういった細かな点にも丁寧さが表れており、雑さがないことに繋がっていると思った。 |
| 委員2 | 私も、非常に丁寧なトークの運び方だと感じた。言葉遣いも本当に丁寧だ。オープニングで天気の話になった際、自身の周りの状況も伝えながら話すことで、リスナーがより身近に感じられる工夫がなされていた。「みやざき1週間」では、宮崎日日新聞からのニュースをピックアップしていたが、祭りやフェリー、駅、インフラの話など、内容のバランスが良かった。フリートークのおすすめののど飴は、この時期にリスナーが欲しい情報であり、メディアでこのようなテーマが取り上げられることは少ないため、良いテーマであると感じた。今週のメッセージテーマ「上司」の話では、リスナーからのメッセージに対する応答や話が非常に的確だった。また、「ビストロひなた」のコーナーでは、パプリカやパレルモについて、自身が購入したことや、グリルで焦げるまで焼くなど、自ら実践した話をしており、説得力があると感じた。全体的に、一つ一つの言葉に気持ちがこもっているように感じられ、安定感があり、安心して聴くことができた。 |
| 委員3 | 奥山の話しぶりが落ち着いており、穏やかな気分になり、好感を持って聴けた。特に、パプリカ農家の話が印象に残った。30年位前はパプリカがなかったことや、9割が輸入であること、訪ねた農家のパプリカの作り方や色の違いなど、今まで知らなかった情報が生産者の方から聞けたことに感心した。農家の方の話し方も大変上手だと思った。「上司」のトークについて、個人的にはもっと毒のある上司の危ない話も聞けたら良かったと思った。のど飴の紹介については、商品名が出るのは問題ないが、次々と商品名が出し合われるような展開は、個人的にはあまり好感が持てなかった。全体的には非常に良い番組であると思った。 |
| 委員4 | 全体的に、奥山の落ち着いた声と温かい声が、リスナーの居場所になっていると感じた。特にフリートークで、Mrs.GREEN APPLEのライブに行ったリスナーの話に対し、単に共感するだけでなく、彼らが映画化される話や衣装が良いといった自身の知識も交えながら共感し、対話されているのが聴き心地が良かった。「上司」にまつわるトークでも、リスナーが「こう返してくれると嬉しいな」と思うところを的確なワードチョイスで返答しており、奥山が持っている感性がよく表れていると思った。選曲もジャンルや年代が幅広く、万人受けするように考えられているため、全体的に飽きがなく、落ち着いて聴ける番組だった。奥山の感性は非常に独創的であると感じたので、ラジオで拾えなかったリスナー・メッセージの回収をSNSなどに投稿することで、新しいコミュニティとして番組を活かせるのではないかと思った。 |
| 委員5 | 今回も、奥山の落ち着いた癖のない喋り方が、耳に心地よいと感じた。話の切り替え方や情報の盛り込み方が上手で、ちょうど良いバランスだ。フリートークと曲の繋ぎ方も自然で、曲の内容にも触れつつ、フリートークの中に上手に組み込んだり、ご自身のことを「自分事」として喋ったりしていた。インフルエンザの予防から「おすすめののど飴」への投げかけなど、リスナーからの反応を引き出しやすい情報をきちんと投げかけているのが上手であり、人柄の良さがにじみ出ていると感じた。「みやざき1週間」では癖のない語り口で進めつつ、フリートークでは奥山らしさを出すというメリハリもあった。「ビストロひなた」のコーナーについても、自身は喋りすぎず、相手の話をしっかりと引き出し、最後に自分で調理してみた後の実感のこもった感想を述べるなど、全体的にまとめ方が上手だった。じっくり聴いても、嫌味や変なところがなく、この嫌味のなさが奥山の最大の魅力であると改めて思った。 |
| 委員6 | 奥山の喋りには、自己主張や強烈な個性が一切省かれているのだろうと感じた。番組全体が「没個性」のナレーションになっており、それが耳障りさをなくしているのだろう。他委員の発言にもあったが、彼女のセリフの中にある「あなたはどうですか?」という問いかけは、ラジオというメディアにおけるキーワートだと思う。ラジオは他のメディアと異なり、聴き手と最も近い距離にあり、聴き手一人ひとりを「あなた」と認識し、対話する。そして、この「あなた」との関係が広がっていくことで「ラジオコミュニティ」というリスナーのコミュニティが生まれる。奥山は、マイクの向こうにいるリスナーがいる事を理解しており、独りよがりな喋りになっていない点が、他のパーソナリティとは一線を画している。また「ビストロひなた」のコーナーで見られた粗のないリポーターぶりは、インタビュアーとしての能力の高さを物語っている。インタビューされた側の話し方が上手だったという意見もあったが、それを引き出させたのは奥山の言葉の力であったと思う。名物番組であると改めて思った。 |
| 事務局 | 次回開催 令和7年12月16日(火)15:00~16:00 |
