第434番組審議会
1.開催日時
令和6年3月19日(火)15:00~16:00
2.開催場所
エフエム宮崎本社 1階会議室
3.出席者
出席委員数7名
出席委員の氏名
委員長 阿部 行雄
道本 晋一、奥津 陽子、川路 善彦、松田 秀人、崎田 さおり、有馬 桜子
会社側出席者の氏名
代表取締役社長 黒木 俊郎
専務取締役 佐土原 浩
編成制作部部長 吉良 力郎
4.議題
今年度を通じた編成・放送全般について
5.審議の内容
事務局 | 今回は令和5年度を振り返って、編成や放送の全般についてご意見をいただければと思っています。それでは宜しくお願いします。 |
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委員1 | 番組は車でよく聴くが、より聴きたくなるのは「ハイブリッド・モーニング」と「A・O・R」だ。「A・O・R」は音楽番組として夜の雰囲気やパーソナリティの話し方、選曲が印象に残る。「レジェンズ」も、私たちが若い頃のスター達の声が聴けるので印象に残る番組だ。エフエム宮崎の番組は、全体的に平均以上のクオリティだと思う。ただしショッピング番組は数少ない聴きたくなくなる番組だ。CM程度の長さならば問題ないのだが、番組としてはいかがだろうか。「マダムとマドカの魔女会」は、もう少し毒を出したほうが良いのではと感じる。イベント等については、今年度は盛り沢山でよくこれだけの数を企画・実施できたと感心した。「MASPオーディション」は、候補者が課題に挑戦した音声を放送していて、その斬新さに驚いた。宮崎カーフェリーとのコラボ企画は、旅情をそそられる良い取り組みだ。11月にMRTラジオと実施したイベント「ラジオのちから」は、民放ラジオ2局が垣根を越えて行ったイベントだったので貴重だ。ラジオは30年前に比べれば確かにリスナーは減ったが、ラジコの登場でこの先は変わるのではないか。リスナーを上手く誘導できれば、ラジコを聴きながらスマホやPCで作業するのが当たり前になる未来もあり得ると思う。自分を見つめると、何十年後に起き上ったり寝返りを打つのさえ厳しくなった時にも、ラジオだけは聴き続けている気がする。そんなメディアだと思う。 |
委員2 | 職場でもラジオを聴くためにポケットラジオを購入したが、パソコンの多い部署に異動したら受信し辛くなった。電子機器が溢れる現在、ポケットラジオの力不足を見せつけられた気がしたが、その直後にラジコが登場しその状況を打破してくれた。さらに放送後の番組が聴けるタイムフリー機能まで実装されてきたので、ここ数年でラジオを聴く環境は良くなっていると思っている。加えてエリアフリー機能によって全国のリスナーを獲得することができるのだから、局の柱となるしっかりした番組を放送できれば、外に打って出ることも可能だろう。エフエム宮崎での柱は朝の「ハイブリッド・モーニング」の木村つづくと夕方の「レディオパラダイス耳が恋した」のシローだが、そろそろ次の世代も出てこなくてはいけないタイミングだと思う。私もイオンモール宮崎やアミュプラザみやざきでのイベントを見ていて、ある著名人が言っていた「テレビのイベントよりもラジオのイベントは人が集まる。ラジオは熱いファンが多く、パーソナリティやファン同士の触れ合いを楽しみにしている」という光景を目の当たりにした。これからもファンを大事にして良い番組を作り続けて欲しい。 |
委員3 | 今年放送されたヒットドラマで、昭和からタイムスリップしてきた主人公が「見たくなきゃ見なきゃいいんだよ」と言っていたが、その当時はメディアの選択肢がない時代だから言えただけで、今は誰でも持っているスマホでいろんなことが出来てしまうので、作りづらさがあるだろう。ただ選択肢がありすぎて、何を選んでいいのかが分からなくなっているので、そんな状況の中でしっかりとファンを確保して長寿番組を続けられていることはとても重要だ。今、メディアの大半は視覚に訴えるものだが、ラジオは数少ない視覚に頼らないメディアだ。そのため何かをし「ながら」楽しめる点が強みだと考える。ユーチューバーでも、喋りの上手な人の動画は流し続ける人が多いようだ。それなので、ラジオに出演する人は言葉や発声をもっと大事にしないといけなくなるだろう。パーソナリティはラジオでの評価を上げることでラジオ以外での活動で影響力を持てるようになり、それが自身のブランドを高めるのではないか。もっと言葉や表現を大事にするパーソナリティやスタッフが増えていって欲しいし、それがラジオが続いていく方法の一つだと思う。またユーザーは同じ時間を共有できる生放送・生配信に価値を見出していて、想像力をかき立てる言葉を駆使することで視覚以上に印象付けをしやすいので、その二つを上手に使っていければ良いのではないか。ラジオパーソナリティや声優は声でユーザーの印象が変わるが、年齢的な印象は視覚に比べて影響が薄いので長く支持されると思う。若い人にとっても、ラジオはコンテンツさえ整えばまだまだ興味を持ってもらえるはずだ。 |
委員4 | 私が大学1年生から宮崎産業経営大学とのコラボ企画「HATCH&GOプロジェクト」しているのは知っていたが、ラジオを聴く方法は車に乗るしかないとみんなが思っていて、ラジコの認知がまだまだ少ないと感じた。もっと若い人たちにラジコを広めればラジオのリスナーも増えると思った。 |
委員5 | エフエム宮崎の番組は長寿のものが多く、番組がコンテンツとして地元に定着しているし、そのパーソナリティが地位を確立していると感じる。ラジオは東日本大震災の頃から災害に関する情報を音声だけで届ける重要性を見直されたり、ラジコの登場で聴くメディアとしての新たな位置を確立したと思う。ラジオはアナログだが時代にフィットし続けるメディアだと感じる。これだけ情報が溢れている今だから、制限されているからこその魅力があるのだろう。制限があるからこその表現の面白さをエフエム宮崎の番組は追及できるのではないか。その可能性をいろいろなコラボイベントなどで期待している。声だけだから届ける内容を厳選して、人を傷つけないメディアとしてファンを作り続けて欲しい。 |
委員6 | 令和5年度はパーソナリティと触れ合う時間がたくさんあり、スポーツや旅など幅広いジャンルでエフエムラジオを知ってもらう機会が増えているのはとても良いことだと思う。特に近年、事業で増えているのがマネーレッスンだ。クライアントも顧客獲得のために企画を実施しているので、お金に興味がある人が増えていることの証左だろう。以前、保育園児と話す機会があったが、今の子供たちはどの媒体で映像を見ているのかを聞いてくることが多いと感じた。ラジオも専用受信機で聴くのではなく、いろんな媒体の中から選んで聴くように変わってくるだろう。子供たちは今、テレビを見るのではなく動画配信サービスなどを見て情報を得ているので、将来は情報の取得環境はもっと変わってくるだろう。ラジオは今後、そういったサービスとどう結び付けていくのかがこれからの課題だと感じた。 |
委員7 | ラジオは電波事業の先駆者だ。いまIT技術の向上で若者を中心に新しいラジオの聴き方が広がっているが、本流は電波であってほしい。電波を通して良質な音響を実感することができるオーディオ体験を絶やさないで欲しい。以前はFMラジオは音楽優先という印象があったが、今やAMラジオと似たような構成になっている。ラジオは、看板と呼ばれる番組はきちんと定型化できている。テレビのように短期間に細切れに変わるような変化をしないのがラジオの強みだ。安定した番組を届けるのには安定した喋りのパーソナリティを育てる必要があり、その責務はスタッフにかかっていると思う。ただ同じことをずっと続けるのではなく、部分的な改定も必要だろう。特に喋りの技術は常に向上させて欲しい。 |
事務局 | 次回開催 令和6年4月16日(火)15:00~16:00 |